2023.11.20
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衛生管理

コックコートの手入れの方法解説!洗濯や油汚れ・黒ずみの落とし方について

コックコートの手入れの方法解説!洗濯や油汚れの落とし方について

調理担当者のユニフォームであるコックコート。

飲食店は高い衛生レベルが求められる一方で、調理中に油や調味料がはねたり、食器の洗浄・片付けの際に泡や水が飛んだりと、さまざまな汚れが付着しやすい環境でもあります。

また、一般的にコックコートは白系のものが多く、一度汚れがつくと目立ちやすい上、洗濯をしても汚れが落としきれず残ってしまうこともあるでしょう。

今回は、コックコートの洗濯の仕方や、油汚れを落とすコツについてご紹介します。

コックコートの汚れの種類と要因

コックコートの汚れとして特に多いのが、油汚れと黒ずみです。油汚れの種類と黒ずみができてしまう要因について、詳しく解説します。

コックコートにつく油汚れの種類

コックコートに付着するのは主に食品による油汚れで、以下の2種類に分類できます。

 

●動物性油脂:肉や魚、乳製品からの油など

●植物性油脂:ごま油、サラダ油など

 

特に調理の際の油はねは、さまざまな種類の油が混ざった複合的な汚れになりやすく、落としづらくなる場合があります。

コックコートに黒ずみができる要因

コックコートの黒ずみは「油汚れの酸化」「黒カビの繁殖」が要因で起こります。コックコートには目に見えない油汚れもついており、繊維の奥に汚れが蓄積し酸化すると落としづらくなります。

 

また、黒ゴマのように点々とできた黒ずみは、黒カビによるものです。コックコートが長時間湿ったままになっていると、黒カビが繁殖してしまいます。

コックコートを手入れする方法

コックコートを手入れする際の方法とポイントをご紹介します。

頑固な汚れは石鹸でもみ洗いをする

頑固な油汚れなどがある場合は、通常の洗濯をする前に下洗いをすることをおすすめします。

汚れている部分をぬるま湯につけ、固形タイプの石鹸を直接汚れている部分に塗ってもみ洗いをしましょう。

固形石鹸は洗浄力が高く、油や皮脂などの頑固な汚れにも強いのが特徴です。

下洗いの一手間を加えることによって、コックコートをきれいな状態で保つことができるでしょう。

綿素材への塩素系漂白剤使用は慎重に

塩素系漂白剤は、衣類の漂白や除菌に効果的ですが、使用方法を誤ると、色落ちや変色、生地の損傷などのトラブルを引き起こす可能性がありますので、衣類に使用する際には、以下の点に注意が必要です。

○使用できる衣類を確かめる

塩素系漂白剤は、綿素材の白色のコックコートには使用できますが、自然な色合いを活かした生成りのカラーや色物(濃色・淡色)には色落ちや変色の原因になるため、使用できません。また、金属製のボタンや装飾品などは、漂白剤の作用で変色や破損する可能性があるため、あらかじめ取り外しておきましょう。

○正しい濃度で使用する

塩素系漂白剤は濃度を濃くすると、色落ちや生地の損傷の原因になります。お使いの漂白剤によって使用量は異なりますので注意が必要です。

○すすぎを十分にする

漂白剤を完全に洗い流すために、すすぎは十分に行いましょう。すすぎが不十分だと、漂白剤が残留して、衣類の色落ちや肌荒れの原因になる可能性があります。

塩素系漂白剤は、正しく使用すれば、衣類の清潔を保つためにとても便利ですが、酸性のものと一緒に使うと、猛毒の塩素ガスが発生する危険性があるため、使用方法は必ず守ってください。

家庭で漂白が必要な場合は、酸素系漂白剤を用いると良いでしょう。

体温よりも高いお湯で洗う

コックコートに付着することの多い油汚れは、水で洗うよりもお湯で洗った方が汚れを取り除きやすくなります。

また、洗剤もお湯の方が溶けやすく、より高い洗浄効果を発揮すると言われています。

お湯の温度は40~50℃を目安にすると良いでしょう。

熱すぎると生地を傷めたり、汚れ落ちを助ける酵素の働きが弱まったりするため注意が必要です。

柔軟剤を使用する際は汚れを落とした後で

柔軟剤は、汚れを落とした後に使用しましょう。

洗剤の成分が衣類や水に残ったままだと、柔軟剤の成分と影響し合い、互いの効果を打ち消してしまいます。

全自動洗濯機であれば、最後のすすぎのタイミングで自動的に投入されますが、手洗いする場合はしっかりとすすいでから入れます。

柔軟剤の効果を高めようと多く入れると、生地の吸水力が落ちる、嫌な臭いが残るなどのデメリットが生じる可能性がありますので、規定量を守って使いましょう。

洗剤の種類

コックコートの汚れ落としに適した3種類の洗剤について、特徴と使用の際の注意点は以下のとおりです。


種類

特徴

使用の際の注意点

作業着用洗剤

強力な洗浄力で、頑固な油汚れを落とせる

生地を傷めやすいので、使用量は必ず規定量を守ること

セスキ炭酸ソーダ

アルカリ性の洗浄剤で油汚れを分解できる

強アルカリ性のため、使用の際の手荒れが気になる場合はゴム手袋の着用がおすすめ

洗濯用固形石鹸

襟元や袖口などに直接塗布して洗えるため、部分洗いに便利

完全にすすぎきらないと石鹸カスが残り黄ばみの原因となるため、念入りなすすぎが必要

 

汚れの程度や種類に応じて、適切な洗剤を選択しましょう。

油汚れも落とせる!コックコート洗濯の手順

コックコートの手入れの方法解説

コックコートを洗濯する手順について、「程度別」「生地別」「道具別」に分けてご紹介します。

 

まずは、軽度・重度の汚れの程度別の洗濯手順です。

 

【 軽度の汚れ】

1.固形の汚れを払う

2.40℃程度のお湯で洗濯機の通常コースで洗う

 

【 重度の汚れ】

1.固形の汚れを払う

2.60℃程度のお湯に洗剤を溶かし、10~15分つけ置き

3.特に汚れの目立つ部分は、固形石鹸を使って軽くもみ洗い

4.作業着用洗剤など強力な洗剤を使用して、長時間の洗濯コースで洗濯

 

次に、生地別の洗濯の手順です。

 

【 綿100%】

綿100%のコックコートは耐久性が高く煮洗いが可能なため、ここでは煮洗いの手順をご紹介します。

1.大きな鍋や桶を用意する

2.コックコートを軽く水洗いし、大きな汚れを落とす

3.鍋に水を入れ、洗剤を適量加える

4.コックコートを入れ沸騰したら弱火にし、20〜30分程度煮る

5.洗濯機で洗剤が完全に落ちるまですすぐ

 

【 ポリエステル100%・ポリエステル混紡】

ポリエステル100%とポリエステル混紡は、基本的に洗濯の手順は同様です。どちらも中性洗剤を使用できる点は同様ですが、ポリエステル混紡の場合は混紡用の洗剤も使用できるという違いがあります。

 

1.固形の汚れを払う

2.30〜40℃のぬるま湯を使用し洗濯機の標準コースで洗うか、手洗いで優しくもみ洗いする

3.すすぎは十分に行う

 

最後に、洗濯で使用する道具別の洗濯手順です。ここでは、前処理や部分洗いに使用できる「汚れ落とし専用ブラシ」「クレンジングオイル」「部分洗い用スプレー」についてご紹介します。

 

【汚れ落とし専用ブラシ】

1.ブラシを水またはぬるま湯で軽く濡らし、中性洗剤を適量含ませる

2.襟元や袖口など、汚れが集中している部分に対して、円を描くように優しくブラッシングする

3.処理した部分を水またはぬるま湯でよくすすぐ

4.通常の洗濯方法(洗濯機または手洗い)で全体を洗う

 

【クレンジングオイル】

クレンジングオイルは油性の汚れを溶かす効果があるため、特に油はねによる頑固な汚れに効果的です。

1.クレンジングオイルを少量、直接汚れた箇所に塗布する

2.歯ブラシなどで油汚れの部分を軽く叩く

3.ぬるま湯で、オイルを塗布した部分を軽く手洗いする

4.通常の洗濯方法(洗濯機または手洗い)で全体を洗う

 

【部分洗い用スプレー】

1.汚れが目立つ箇所に、スプレーを10〜15cm離して直接噴霧する

2.スプレーの説明書に従って、5〜10分ほど放置し、洗浄成分を浸透させる

3.スプレーを噴霧した部分を指先で軽く揉み、汚れを浮かせる

4.通常の洗濯方法(洗濯機または手洗い)で全体を洗う

 

コックコートの素材や汚れの種類に応じ、紹介した方法を試してみましょう。

綿素材は「煮洗い」もOK

耐熱性の高い綿100%のコックコートであれば、熱湯を使った煮洗いも可能です。

煮沸する手間はかかるものの、汚れ落ちがよく、殺菌・消臭効果も得られます。

水を張った鍋に洗剤とコックコートを入れ、吹きこぼれないよう気をつけながら20分ほど煮ます。

ただし、煮洗いを頻繁に繰り返すと生地に負担がかかり、傷みや劣化が進む可能性がありますので注意が必要です。

コックコートはレンタルがおすすめ!

コックコートの手入れの方法解説

衛生管理の観点からも、コックコートの洗濯・お手入れは入念に行うことが求められます。

従業員に管理を任せ、自宅でコックコートを洗濯してもらうという方法もありますが、頑固な油汚れなどを落としきるのは難しいかもしれません。

また、下洗いやお湯を用意する手間がかかる上、雑菌などの見えない汚れに対応しきれないという問題もあるでしょう。

ユニフォームレンタルシステムを活用すると、常に衛生的な状態で調理に携わることができ、従業員の管理の負担も減らすことができます。

汚れに合わせて、工業用洗濯機で徹底的に洗浄を行い、ニオイの原因になる雑菌の繁殖も防ぎます。

丁寧なお手入れでコックコートの衛生を保ちましょう

飲食店は、衛生的であることが何よりも大切です。

しかし、調理や片付けなど、コックコートはあらゆる場面で汚れてしまう可能性があり、汚れのない状態をキープすることは難しいかもしれません。

ユニフォームレンタルシステムは、清潔なコックコートを定期的にお届けするため、汚れのない状態で調理に従事することができます。

お客様に清潔な印象を与え、安心して食事を楽しんでいただくためにも、ユニフォームレンタルの導入を検討してみてはいかがですか。

ユニフォームレンタルという選択肢はいかがですか?

サニクリーンのユニフォームレンタルを利用したこのようなメリットがあります
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