コックコートの手入れの方法解説!洗濯や油汚れの落とし方について
調理担当者のユニフォームであるコックコート。
飲食店は高い衛生レベルが求められる一方で、調理中に油や調味料がはねたり、食器の洗浄・片付けの際に泡や水が飛んだりと、さまざまな汚れが付着しやすい環境でもあります。
また、一般的にコックコートは白系のものが多く、一度汚れがつくと目立ちやすい上、洗濯をしても汚れが落としきれず残ってしまうこともあるでしょう。
今回は、コックコートの洗濯の仕方や、油汚れを落とすコツについてご紹介します。
コックコートを手入れする方法
まずは、コックコートを手入れする際の方法とポイントをご紹介します。
頑固な汚れは石鹸でもみ洗いをする
頑固な油汚れなどがある場合は、通常の洗濯をする前に下洗いをすることをおすすめします。
汚れている部分をぬるま湯につけ、固形タイプの石鹸を直接汚れている部分に塗ってもみ洗いをしましょう。
固形石鹸は洗浄力が高く、油や皮脂などの頑固な汚れにも強いのが特徴です。
下洗いの一手間を加えることによって、コックコートをきれいな状態で保つことができるでしょう。
綿素材への塩素系漂白剤使用は慎重に
塩素系漂白剤は、衣類の漂白や除菌に効果的ですが、使用方法を誤ると、色落ちや変色、生地の損傷などのトラブルを引き起こす可能性がありますので、衣類に使用する際には、以下の点に注意が必要です。
○使用できる衣類を確かめる
塩素系漂白剤は、綿素材の白色のコックコートには使用できますが、自然な色合いを活かした生成りのカラーや色物(濃色・淡色)には色落ちや変色の原因になるため、使用できません。また、金属製のボタンや装飾品などは、漂白剤の作用で変色や破損する可能性があるため、あらかじめ取り外しておきましょう。
○正しい濃度で使用する
塩素系漂白剤は濃度を濃くすると、色落ちや生地の損傷の原因になります。お使いの漂白剤によって使用量は異なりますので注意が必要です。
○すすぎを十分にする
漂白剤を完全に洗い流すために、すすぎは十分に行いましょう。すすぎが不十分だと、漂白剤が残留して、衣類の色落ちや肌荒れの原因になる可能性があります。
塩素系漂白剤は、正しく使用すれば、衣類の清潔を保つためにとても便利ですが、酸性のものと一緒に使うと、猛毒の塩素ガスが発生する危険性があるため、使用方法は必ず守ってください。
家庭で漂白が必要な場合は、酸素系漂白剤を用いるとよいでしょう。
体温よりも高いお湯で洗う
コックコートに付着することの多い油汚れは、水で洗うよりもお湯で洗ったほうが汚れを取り除きやすくなります。
また、洗剤もお湯のほうが溶けやすく、より高い洗浄効果を発揮すると言われています。
お湯の温度は40~50℃を目安にするとよいでしょう。
熱すぎると生地を傷めたり、汚れ落ちを助ける酵素の働きが弱まったりするため注意が必要です。
柔軟剤を使用する際は汚れを落とした後で
柔軟剤は、汚れを落とした後に使用しましょう。
洗剤の成分が衣類や水に残ったままだと、柔軟剤の成分と影響し合い、互いの効果を打ち消してしまいます。
全自動洗濯機であれば、最後のすすぎのタイミングで自動的に投入されますが、手洗いする場合はしっかりとすすいでから入れます、
柔軟剤の効果を高めようと多く入れると、生地の吸水力が落ちる、嫌な臭いが残るなどのデメリットが生じる可能性がありますので、規定量を守って使いましょう。
油汚れも落とせる!コックコート洗濯の手順
続いては、コックコートを洗濯する手順についてご紹介します。
【①固形の汚れを落とす】
食材のかけらなど、払って落とせる汚れは先に取り除いておきましょう。
【②下洗いをする】
油汚れなど、落ちにくい汚れがある場合は下洗いをします。
洗面器やバケツなどにお湯をため、粉末または液体の洗剤を入れ、コックコートを浸します。
この時、60~70℃の熱めのお湯を入れると油汚れが浮かびやすくなります。
やけどに注意して作業しましょう。
お湯が冷めてきたら、気になる汚れに直接固形石鹸を塗り、もみ洗いを行います。
【③洗濯機で洗う】
40℃以上のお湯を使い、洗濯機で通常通り洗濯します。
綿素材は「煮洗い」もOK
耐熱性の高い綿100%のコックコートであれば、熱湯を使った煮洗いも可能です。
煮沸する手間はかかるものの、汚れ落ちが良く、殺菌・消臭効果も得られます。
水を張った鍋に洗剤とコックコートを入れ、吹きこぼれないよう気をつけながら20分ほど煮ます。
ただし、煮洗いを頻繁に繰り返すと生地に負担がかかり、傷みや劣化が進む可能性がありますので注意が必要です。
コックコートはレンタルがおすすめ!
衛生管理の観点からも、コックコートの洗濯・お手入れは入念に行うことが求められます。
従業員に管理を任せ、自宅でコックコートを洗濯してもらうという方法もありますが、頑固な油汚れなどを落としきるのは難しいかもしれません。
また、下洗いやお湯を用意する手間がかかる上、雑菌などの見えない汚れに対応しきれないという問題もあります。
ユニフォームレンタルシステムを活用すると、常に衛生的な状態で調理に携わることができ、従業員の管理の負担も減らすことができます。
汚れに合わせて、工業用洗濯機で徹底的に洗浄を行い、ニオイの原因になる雑菌の繁殖も防ぎます。
丁寧なお手入れでコックコートの衛生を保ちましょう
飲食店は、衛生的であることが何よりも大切です。
しかし、調理や片付けなど、コックコートはあらゆる場面で汚れてしまう可能性があり、汚れのない状態をキープすることは難しいかもしれません。
ユニフォームレンタルシステムは、清潔なコックコートを定期的にお届けするため、汚れのない状態で調理に従事することができます。
お客様に清潔な印象を与え、安心して食事を楽しんでいただくためにも、ユニフォームレンタルの導入を検討してみてはいかがですか。
ユニフォームレンタルという選択肢はいかがですか?
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