白衣・ナース服を洗濯・クリーニングで真っ白に! 落ちない汚れ・黄ばみの落とし方を解説

患者さんと接する機会の多い医療従事者のユニフォームは、衛生の観点からも、清潔な印象を与えるという意味でも、常にクリーンな状態をキープしておく必要があります。
今回は、白衣やナース服についた頑固な汚れの落とし方と手間をかけずに清潔感を保てるユニフォームのレンタルシステムをご紹介します。
白衣・ナース服についた落ちない汚れの洗濯方法

白衣やナース服は、白やピンク、ブルーなどの淡いカラーのものも多く、ちょっとした汚れでも目立ってしまうことがあります。
まずは、落ちにくい汚れの種類別に、洗濯方法を解説していきます。
黄ばみ・汗染み
白衣・ナース服の黄ばみの原因は、主に皮脂汚れです。
医療従事者は立ち仕事や力仕事も多いため、季節に関係なく汗をかいているという方も少なくないでしょう。
特に襟周りは、着用中に首の皮膚とこすれやすい場所であるため、黄ばみやすくなります。
また、ヘアワックスなどのスタイリング剤も黄ばみの原因になるとされています。
繊維の奥まで入り込んだ汗や皮脂汚れは、通常の洗濯では落としきることができません。
繊維に残った汚れが空気に触れることで酸化し、黄ばみとして現れます。
黄ばみや汗染みを落とすには、市販の襟汚れ用洗剤や酸素系漂白剤を使うのがおすすめです。
使い終えた歯ブラシに洗剤・酸素系漂白剤をつけ、汚れに塗り込むようにして洗います。
ある程度汚れが落ちてきたら、洗濯機に入れて通常通り洗濯をします。
すすぎを1回にしている場合、汚れや洗剤が落ちきっていない可能性がありますので、すすぎの設定を見直してみるのもよいでしょう。
汗をかいた衣類は、なるべく早く洗濯することも大切です。
油汚れ・食べ物汚れ
ご自身が食事をとる時や、患者さんの食事を介助する際に、油や汁がはねて衣服についてしまうことがあります。
食べ物によってついた汚れは、水と油になじみやすい食器用中性洗剤を使って対処しましょう。
まず、汚れを落としたい部分に直接中性洗剤を塗り、よくなじませます。
その後、少量の水でこすり洗いをするか、ぬるま湯に浸けて揉み洗いをし、すすぎましょう。
この工程を何度か繰り返しても落ちきらないようであれば、酸素系漂白剤をつけて洗濯機で洗います。
黒ずみ
白衣やナース服が黒ずむ原因はさまざまですが、その多くは蓄積した皮脂汚れによるものですので、ぬるま湯でのつけおき洗いが有効です。
他に原因として挙げられるのは、一緒に洗濯した色柄物から流れ出た色素やホコリなどです。
この場合は、粉末の酸素系漂白剤を入れた水につけ置きすると、汚れを落とすことができます。
また、柔軟剤の入れすぎにも注意が必要です。
適量を超えて使っていると、洗濯しても衣類に柔軟剤の成分が残ったままになってしまいます。
残った柔軟剤が、黒ずみの元となる汚れや色素を引き寄せるため、衣類の黒ずみが悪化する可能性があります。
柔軟剤の使用目安量を守り、白衣・ナース服と色柄物とは分けて洗うことを心がけましょう。
インク汚れ

医療従事者は、書類を書いたりメモを取ったりすることも多いため、うっかりペン先を出したままボールペンをポケットに入れて、ポケットにインク汚れがついてしまった、といったこともあるでしょう。
インク汚れは、インクのついた衣類の下に、汚れてもよい別の布を敷き、ブラシなどで叩いて汚れを移すようにして落とします。
水性インクであれば、中性洗剤や洗濯用洗剤などを用いましょう。
油性インクの汚れは、一般的な洗剤では落ちないため、消毒用のアルコールか除光液を使います。
色が移ったら、当て布の位置を変えて汚れていない部分を使い、インクが落ちきるまで続けましょう。
衣類についた汚れがなくなったら、普段通り洗濯機で洗って完了です。
白衣・ナース服についた汚れを落とすための漂白剤の種類と使い方
白衣・ナース服についた汚れは、普通の洗剤では落ちない場合、漂白剤を使用するのがおすすめです。
ただし、漂白剤にも種類があるため、落としたい汚れにあった漂白剤を選ぶ必要があります。
漂白剤の種類と使い方を、詳しく解説していきます。
漂白剤の種類
漂白剤は、大きく「塩素系」「酸素系」「還元系」の3種類に分類でき、それぞれ以下のような特徴があります。
●塩素系漂白剤
強力な漂白力を持ち、黄ばみや血液などのタンパク質汚れを落とすのに優れている。ただし、色落ちや素材の傷みの原因となるため、白く丈夫な素材にのみ使用を推奨。
●酸素系漂白剤
塩素系に比べ漂白力がマイルドで、色柄物やデリケートな素材にも使用可能。
●還元系漂白剤
黄ばみや黒ずみを落とすのに効果がある。金属を腐食させる可能性があるため、金属製のボタンやファスナーが付いている場合は注意が必要。
白衣・ナース服の素材や汚れの種類を考慮し、適切な漂白剤を選びましょう。
漂白剤の使い方
漂白剤の使い方は、落としたい汚れの種類によって異なります。
白衣・ナース服全体についた汚れを落としたい場合は、漂白剤と洗剤を同時に洗濯機に入れて洗濯できます。
部分汚れや頑固な汚れを落としたい場合は、つけ置きをしましょう。
つけ置きは以下のステップで行います。
1.食べこぼしなどの固形物がある場合は取り除き、汚れた部分を40℃程度のぬるま湯で軽くすすぐ
2.漂白剤を汚れた部分に直接塗布し、軽く揉み込んで5~10分程度(頑固な汚れの場合は30~60分程度)放置する
3.通常の洗濯洗剤と一緒に洗濯機で洗い、すすぎを十分行う
漂白剤は衣類を傷める可能性もあるため、頻繁に使用せず、汚れがひどい時のみにするのがおすすめです。
白衣・ナース服のクリーニング費用相場
白衣・ナース服をクリーニングに出す場合の費用相場は、700~2,000円前後が目安です。
クリーニング店を利用するメリットとしては、依頼から受け取りまでが比較的早く、プロの技で綺麗にしてもらえる点が挙げられます。
一方で、変則的な勤務が多くクリーニング店の営業時間に間に合わない、近隣にクリーニング店がないといった理由から、店舗を利用しづらいというデメリットもあるでしょう。
白衣・ナース服の洗濯頻度
白衣やナース服は、可能な限り着用ごとの洗濯が望ましいです。
感染・汚染のリスクは診療科によって異なりますが、目立つ汚れがなくても、汗やホコリなどが付着していると考え2~3日に1回程度で交換するよう心がけましょう。
白衣・ナース服に汚れがついたままだと、「衛生管理がきちんとできていない」印象を与えるため、病院の信頼度に影響する可能性があります。
白衣・ナース服はレンタルもおすすめ!
手間をかけずに清潔な白衣・ナース服の着用を徹底するには、ユニフォームのレンタルサービスを利用するのもおすすめです。
メディカル系のユニフォームは、SEK基準をクリアした制菌・抗菌効果や防汚加工が施されたものが多く、医療現場にふさわしい機能性が備えられています。
また、クリーニングには高温洗浄が可能な工業用洗濯機を用いているため、衛生的で安心です。
さらに、通年仕様のウェアだけでなく、夏向けのウェアもラインナップしていますので、季節に合わせてユニフォームを選ぶことができます。
サニクリーンの白衣・ナース服のユニフォームレンタルのサンプル
医療向けユニフォームカタログダウンロードはこちらまとめ
白衣やナース服に汚れがついてしまった場合は、適切なケアと早めの洗濯が大切です。
また、感染・汚染予防という観点においても、医療現場のユニフォームは頻繁な交換・洗濯を心がける必要があるでしょう。
清潔で快適な白衣・ナース服を着用するには、ユニフォームのレンタルサービスを利用することも有効ですので、ぜひ利用を検討してみてください。
ユニフォームレンタルという選択肢はいかがですか?

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