医療スクラブとは?白衣・ケーシーとの違いや医者の服装の種類を解説

医師、看護師、薬剤師の皆様が医療現場で着用するユニフォームには、一般的に白衣、スクラブ、ケーシーの3タイプがありますが、どのタイプを導入すればいいのか、悩んでしまうことも多いはず。今回はそれぞれに個性がある3種類のユニフォームの特徴について解説していきます。
白衣、スクラブ、ケーシーの違い
白衣、スクラブ、ケーシーの特徴を簡単に比較すると、以下のとおりです。
種類 |
デザイン |
カラー |
与える印象 |
動きやすさ |
白衣 |
長袖のコート型 |
主に白 |
最もフォーマル |
やや制限あり |
スクラブ |
半袖Vネック |
多様なカラー |
カジュアル |
最も動きやすい |
ケーシー |
半袖立ち襟 |
白や淡色が多い |
ややフォーマル |
動きやすい |
白衣は、医師が着用する伝統的なユニフォームで、清潔感があり最もフォーマルな印象を与えます。
スクラブは、動きやすさを重視した機能的なユニフォームです。
半袖でVネックのデザインで、カラーバリエーションが豊富です。
3種類の中では、最もカジュアルな印象になります。
ケーシーは、白衣とスクラブの中間的な位置づけのユニフォームといえます。
白衣よりも動きやすく、スクラブよりもフォーマルな印象です。
白衣の特徴とメリット

医療現場のユニフォームと聞いて、はじめにイメージする姿が、ドクターコート、いわゆる白衣を着用した医師の姿ではないでしょうか。ドクターコートは、膝丈や腰丈のコート型の白衣です。着用した姿を見れば、一目で医師だと判断できるため、患者さんへの認知と信頼感、安心感は抜群です。デザイン面においては、ボタンで留めるダブル・シングルタイプのほか、最近ではファスナータイプのものもあります。しっかりとした縫製で、高級感があるのもドクターコートの特徴です。また、細身のデザインのものも多く、そのスリムでスタイリッシュなシルエットも魅力のひとつといえるでしょう。腕や腰などをしっかりとカバーできるため、薬品などを扱う研究職でも多く取り入れられています。
スクラブの特徴とメリット

スクラブとは、首元がVネックになった半袖の医療用白衣を指します。「ごしごし洗う」という意味の英語「Scrub」を語源にしており、その名の通り、洗濯を繰り返しても耐久性があって、生地が傷みにくいのが特徴です。また、薄い素材で、Tシャツのように着脱もとても簡単。さらに伸縮性にも優れ、動きやすいため、介護職などでの着用も多く、最近では、医療用ユニフォームの中でも、とても人気のあるタイプです。
また、スクラブタイプは、カラーバリエーションが多いことも選ばれる理由となっています。ピンクやグリーン系など優しいカラートーンのスクラブは、「白衣姿の医師を前にすると緊張してしまう」という患者さんに対しても、威圧感を与えず、親しみを感じさせる効果が期待できます。さらに、仕事で何度も着替える必要がある場合、簡単に洗濯ができて、ノーアイロンで着用できる手軽さも人気の理由です。
ケーシーの特徴とメリット

スタンドカラーシャツのように首元が立ち上がっているのがケーシータイプの特徴です。動きやすいように着丈の短い半袖タイプが主流です。「ケーシー」という名前の由来は、1960年に放送され、日本でも大ヒットしたアメリカの医療ドラマ「ベン・ケーシー」で、主人公の外科医ペン・ケーシーがこのタイプの白衣を着ていたことから、日本では「ケーシー白衣」と呼ばれるようになりました。メーカーによっては「KC」と名称表記することもあるようです。古くから外科医や理容師が着用していたタイプで、首元までボタンでしっかりと留めるので、肩や腕などを大きく動かしても着崩れたり衿元がまくれたりすることが少なく、現在も外科医や作業療法士、歯科医などに選ばれています。
また、Vネックのスクラブとは異なり、デザイン的にカジュアルな雰囲気になりすぎず、キリッとした印象をつくれるのも支持される理由です。首元まで隠れるため、インナーを気にせずに着られるのもポイントです。
デザイン・着心地・衛生面などについて
デザイン
コートタイプが一般的な白衣(ドクターコート)、首元がVネックで着脱のしやすいスクラブ、短めの立て襟がありフロントはファスナーやボタン留めでフォーマル感のあるケーシーと、それぞれ異なる特徴を持っています。全体として、業務の妨げにならず、スタイリッシュに見える、細身のデザインのものが人気です。
カラーバリエーション
カラーバリエーションが最も豊富なのがスクラブタイプのユニフォームで、ブルー、グリーン、バーガンディーなど落ち着いた印象を与える濃い目の色から、ピンクやレモン、ベージュ系など、優しい色合いのカラーまで、職種や好みに合わせて選ぶことが可能です。また、ケーシーも最近はカラー展開が増えています。そして、白衣と言えばイメージするドクターコートは、やはり白が主流ですが、ネイビーやブルーなども登場しています。
動きやすさ
見た目からもしっかりとした生地が使われていることがわかるドクターコートは、一見すると動きにくいように感じてしまいますが、最近ではストレッチ糸を使い、伸縮性もあわせ持つなど、動きやすさにも配慮されています。また、スクラブ、ケーシータイプはそのデザインや伸縮素材の採用による動きやすさが特徴です。
衛生管理のしやすさ
その語源からもわかるように、傷みにくい頑丈な生地を使ったスクラブは、洗濯での耐久性に優れています。Tシャツタイプで、着脱もしやすく、汚れや汗などが気になった際にすぐに洗濯が可能なため、管理は比較的容易です。ケーシータイプも、スクラブと同様に丈夫な素材で洗いやすく、扱いやすいものが主流となっています。それに比べると洗濯へのハードルが少し高いドクターコートですが、診察時はコート、手術時はスクラブなど使い分けることで、衛生管理もしやすくなるでしょう。他に制菌、速乾生地など衛生的な機能を付加された商品も増えています。
まとめ
ここまで、白衣、スクラブ、ケーシーと、医療現場でのユニフォームの特徴について説明してきました。仕事に適したユニフォームを選択することは、業務効率や患者さんへの印象アップにもつながります。ユニフォームレンタルでは、3タイプそれぞれ人気の商品がラインナップされていますので、好みにあった商品がきっと見つかるはず。導入を検討されている方は、ぜひチェックしてみてください。
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