制服を着用する効果について

さまざまな職業の場で、取り入れられている制服ですが、制服を着用することでのメリットはどんなところにあるのでしょうか？　今回は、制服の導入で得られる効果を、着用者と企業側、両方の視点から解説していきます。

制服を着用することで生まれる効果として、まず考えられるのが、プライベートから仕事モードへとスムーズに切り替えができることです。私服から制服に、あるいはスーツに着替える作業を挟むことで、「これから仕事が始まるぞ！」「今日も1日頑張ろう！」と仕事へのスイッチを入れることができます。逆にコロナ禍でリモート勤務を経験した方は、私服のまま仕事モードへと切り替える難しさを感じた人も多いのではないでしょうか。会社の制服がある場合は、身にまとった瞬間から、仕事へのモチベーションが高まり、業務効率の上昇も期待ができます。

そして、制服の大切な役割となるのが、業種や職種にふさわしい制服を着用することで得られる動作性の向上です。私服のままでは動きづらさを感じてしまう場合も、制服であれば、動きを制限されることなく、業務に集中することができます。会社の制服は、伸縮性や耐久性、防水性、防火性など、それぞれの仕事を安全に行うための機能が施されたものであるため、安心して仕事に臨むことができます。また、季節ごとの暑さや寒さ、湿度などの変化に対応ができるよう、通気性や速乾性、保湿性や防寒性など、ふさわしい機能を備えた素材で作られているのが制服です。環境に応じた着心地のよい制服を着用することで、快適に仕事を行うことができます。

ここまでは着用者側のメリットを解説しましたが、ここからは、企業が得られる効果を紹介していきたいと思います。

お客様と接する業種において、その企業のイメージを最初に左右するのが、従業員が身に着けている会社の制服ではないでしょうか。お客様に、信頼性や安心感、清潔感などを印象付けられる制服を着用することで、会社のイメージアップへとつながります。また、それぞれの企業イメージに合わせた制服は、一目見て、その業種やサービスを認識できるので、将来的には企業のブランディングにも繋がっていきます。

会社の制服は、その企業の「看板」です。制服を印象付けることで他社との差別化が期待できます。たとえば宅配業者と聞いて、多くの人は自分が馴染みのある特定の配送会社の制服を思い浮かべるのではないでしょうか。それは、その企業が制服によるブランディングに成功しているからだと言えます。統一された印象的な制服は、顧客側のイメージも付きやすく、他社との差別化をはかることにつながります。

同じ制服を身に着けることは、社員同士の仲間意識が芽生えるだけではなく、会社の一員としての帰属意識も高まります。学生時代にも同じ制服を着用することで生まれる一体感がありましたが、会社でも制服を着用することで得られる連帯感や、個人としてではなく会社の顔としての自覚を持つことができ、より行動に責任感が増すでしょう。また、新たな人材を迎えた場合に、同じ制服を着用することで、職場に溶け込みやすくなる利点も考えられます。

会社の制服導入で得られるメリットを紹介してきましたが、対して制服導入のデメリットとは何でしょうか？ まず懸念されるのが導入にかかるコストです。企業の規模が大きくなればなるほど、その購入費用も膨らみます。さらに機能性をより高めたり、春夏、秋冬と2パターンの制服を用意したりする場合はよりコストがかかってしまいます。また制服のクリーニング、破損、汚損への対処、人員の増減による制服管理など細かな業務が増えることで、導入へのハードルが高くなってしまうことも考えられます。

コスト面や管理面での心配はありますが、それでも、ここまで解説してきたように、制服導入によるメリットは、企業にとって、とても大きなものがあります。制服の導入や切り替えを検討する際には、「コストを抑える」「管理の手間を減らす」、さらにコロナ禍の現在、最も注視される「清潔さを保つ」ことを考えて、「ユニフォームレンタルシステム」の導入もぜひ1度検討してみてください。