【令和7年8月改定】
新しい洗濯表示マークとは?
正しい意味と一覧を紹介

令和7年8月20日以降、衣類等の繊維製品の洗濯表示が変更になりました。この記事では、表示がなぜ変わったのか、旧表示との違いは何か、そして新しいマークの正しい意味をわかりやすく一覧にして紹介します。
洗濯表示マークが新しくなった背景
衣類等の繊維製品の洗濯表示が変更になったのは、国際基準との整合性を図るためです。従来の表示は日本工業規格(JIS L 0217)に基づいたものでした。しかし、近年のグローバル化と素材の多様化により、旧来のマークだけでは国際取引や正確な洗濯管理に支障が生じやすくなりました。この課題解決のため、国際規格(ISO 3758)に準拠した新しいJIS規格(JIS L 0001:2024)が制定されたのです。これにより、国際基準に統一された新しい記号が採用され、国内外のどこで購入した衣類でも、消費者が同基準で手入れ方法を理解できるようになります。これは、消費者と事業者双方のトラブル防止や利便性向上につながる変更といえます。
洗濯表示マークが新表示になるのは
いつからなのか

新しい洗濯表示マークを定めるJIS L 0001の改正規定は、令和6年8月20日に施行されています。しかし、完全な義務化まで一定の経過措置期間が設けられていました。これは、衣料品メーカーや小売業者が新しい表示への切り替えをスムーズに行えるようにするためです。具体的には、令和7年8月19日までは経過措置期間とされ、この期間内は旧表示マークを用いた衣類も市場に流通することが許容されていました。
現在は経過措置期間が終了し、新しい表示が完全に義務化されたため、原則として旧洗濯表示が付いた新たな繊維製品は市場に流通していません。新たに製造・販売される衣類や繊維製品には、改正後の新しい洗濯表示のみが適用されます。
洗濯表示マークの旧表示と新表示の違い
新表示ではマークの種類や意味、デザインが見直され、より明確な表示へと刷新されています。ここでは、旧表示と新表示の違いについて具体的に解説します。
洗濯記号が追加された

新表示では、2つの記号が追加されました。1つ目は「液温30℃手洗い」の記号です。これは「30℃以下でやさしく手洗いが推奨される商品」に適用されます。従来は「液温40℃の手洗い」のみでしたが、この記号の追加により、低温の手洗いに適合した製品を明確に区別できるようになりました。2つ目は「底面120℃スチームなしアイロン」の記号です。これは、熱に弱く蒸気も避けるべきデリケートな素材向けで、低温アイロンのスチーム使用により、損傷が発生する可能性のある場合に使われます。
洗濯記号の意味が変更された

単に記号が追加されただけでなく、一部の記号の意味自体も変更されています。具体的には、アイロン処理の記号の上限温度が変更されました。以前は「200℃」「150℃」「110℃」の3段階だったものが、「210℃」「160℃」「120℃」になっています。また、スチームなしの意味を持っていた低温のアイロン処理の記号は、スチームの有無を問わない記号となりました。さらに、ドライクリーニング処理に使用可能な溶剤についての記号では、使用できる溶剤が追加となっています。
洗濯記号のデザインが修正された
一部の記号のデザインも修正され、国際規格(ISO)に合わせたグローバルスタンダードなものになっています。具体的には、手洗い洗濯表示の記号の手・桶の形が変わり波線が太くなったり、禁止記号のバツの位置が微修正されたりしています。
新しい洗濯表示マークの正しい意味と一覧
新しい表示では以下のように、記号の組み合わせによって、従来よりも詳細な手入れ情報を提供することが可能になりました。
洗濯処理

漂白処理

タンブル乾燥

アイロン仕上げ

ドライクリーニング

ウェットクリーニング

自然乾燥

全マークの指示を正確に遵守することで、衣類の劣化やトラブルを未然に防ぐことができます。最新の表示に対応した洗濯ケアを心掛けましょう。
家庭用のおしゃれ着用洗濯洗剤のサイトには、洗濯表示マークから家庭で洗えるかどうかを判定し、洗濯テクニックを教えてくれるものもあります。
花王株式会社「エマール洗い方ナビ」
まとめ
新しい洗濯表示マークでは、詳細で正確な情報が提供されるようになり、正しく理解すれば衣類をより長持ちさせることが可能です。しかし、すべての表示の理解は難しいもの。サニクリーンのレンタルサービスは、クリーニングをプロに任せることができます。ユニフォームのクリーニングにお悩みの場合は、ぜひ導入をご検討ください。
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